医療法人 和の会 与那原中央病院

 098-945-8101(代表)

令和6年度 与那原中央病院
病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体拘束の実施率
年齢階級別退院患者数
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 40 37 41 75 104 292 564 532 378
令和6年度、一般病棟から退院した患者様を年代別毎に分けた数字です。
各データは令和6年(2024年)6月~令和7年(2025年)5月までの数字です。
10人未満の項目は数字を省略して「-」(ハイフン)で表示しています。
当院は地域の基幹病院として、各診療科において幅広い年齢層の患者さんに医療を提供しています。
患者構成は例年80代の患者さんが最多でしたが、令和6年度は70代が最多となっています。
要因としては、泌尿器科で入院している年代が70代が一番多かったためだと思われます。
去年と比較して20代・40代の患者数以外は増加していて、総数は去年より138人増えています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 手術なし 手術・処置等2なし 83 28.39 20.78 1.20 88.00
110310xx99xxxx 腎臓又は尿路の感染症 手術なし 82 22.01 13.66 2.44 86.1
0400802499x0xx 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上)手術なし 手術・処置等2なし 44 14.84 16.40 0.00 85.73
DPCと呼ばれる分類方法で表した、上位3つまでの疾患の患者数や入院期間などを各診療科別に表示しています。
内科では令和6年度は、食事や唾液を飲み込む機能が弱くなり誤嚥を起こしてしまう誤嚥性肺炎と呼ばれる肺炎が一番多い疾患でした。
当院の内科で例年一番多い疾患だった、尿路感染症が2番目に多くなっています。
75歳以上の方が日常生活の中で細菌やウイルスが入り込み炎症を起こす肺炎が、3番目に多い疾患でした。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 24 63.00 19.16 8.33 85.00
060035xx99x5xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等25あり 23 3.00 4.42 0.00 75.96
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上) ヘルニア手術 鼠径ヘルニア等 23 7.26 4.54 0.00 69.70
当院の外科の患者数上位3つまでの疾患です。
令和6年度外科で一番多かった疾患は、転倒などで起きる胸椎や腰椎の圧迫骨折でした。
当院は急性期病棟の他に、リハビリをするための回復期リハビリ病棟も併設しています。
回復期病棟に転棟して日常生活に戻れるようにリハビリを行っているため、平均在院日数は全国平均より長くなっています。
2番目に多かった疾患の一つは、結腸癌の化学療法での入院でした。令和5年度の平均年齢は77.00歳でしたが、令和6年度は75.96歳とやや低くなっています。 もう一つの疾患は一般的に脱腸と呼ばれる鼠経ヘルニアの手術入院でした。
外科の上位疾患3つはどれも令和5年度の患者数より多くなっていました。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 53 39.96 21.38 0.00 75.04
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 31 13.23 12.71 0.00 28.68
160690xx99xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 手術なし 24 64.25 19.16 8.33 85.63
整形外科の患者数上位3つまでの疾患です。
令和6年度整形外科で一番多かった疾患は、変形性膝関節症での手術入院でした。
加齢などの原因で、関節の軟骨がすり減って痛みなどを生じ、歩行などに支障を来している方の疼痛の改善や、
日常生活レベルの改善目的で人工関節を挿入する手術を行う入院です。
2番目に多かった疾患は、外傷で損傷した膝の靭帯や半月板を修復する手術を行う入院でした。
入院の平均年齢は28.68歳と若い方の入院が多くありました。
3番目に多かった疾患は、胸椎や腰椎の骨折の入院でした。
膝関節症と胸腰椎の骨折の入院は、回復期リハビリ病棟に転棟してリハビリを行うことが多いため、
全国尾平均在院日数より長めとなっています。
肛門外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060241xx97xxxx 痔核 手術あり 79 5.33 5.38 1.27 62.57
060235xx97xxxx 痔瘻 手術あり 16 5.38 5.55 0.00 44.94
060260xx97xxxx 裂肛、肛門狭窄 手術あり 14 5.93 7.11 0.00 59.57
肛門科での上位3疾患です。上位3つは令和5年度と同じ構成となっています。
最も多かった疾患は、痔核の手術治療での入院でした。令和5年度より患者数は増えて、平均年齢は4歳ほど上がっていました。
2番目に多かった疾患は、膿瘍が悪化してできる痔瘻と呼ばれる疾患での入院でした。
次に多かった疾患は裂肛(切れ痔)や肛門狭窄を手術で治療する入院でした。
痔核や痔瘻が発症する年齢は他科の疾患と比べて比較的若く、当院でも同様の平均年齢となっています。
令和5年度と比較すると、3つの疾患の入院ともに平均年齢は上がっていました。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障、水晶体の疾患 手術あり片眼 91 2.00 2.49 0.00 77.22
020110xx97xxx1 白内障、水晶体の疾患 手術あり両眼 4.29
020220xx97xxx0 緑内障 その他の手術あり片目 4.52
眼科で入院した疾患を表示しています。
最も多かった疾患は白内障の手術を片眼のみに行う手術入院でした。
患者数は令和5年度より多くなっていますが在院日数、平均年齢にほぼ変化はありませんでした。
その他には一入院で両眼の白内障手術を行う入院や緑内障の手術入院がありました。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍 手術なし 手術・処置等1あり 159 2.91 2.45 0.63 71.10
110420xx02xxxx 水腎症等 経尿道的尿管ステント留置術等 23 3.30 4.07 0.00 69.39
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術・処置等2なし 21 6.14 4.526.81> 0.00 69.86
当院では令和6年(2024年)5月から泌尿器科の入院を再開しています。
令和6年度泌尿器科で一番多かった疾患は、前立腺がんの診断目的で生検を行う検査入院でした。
平均在院日数は約3日で、平均年齢は71.10歳でした。
2番目に多かった疾患は、尿管に挿入したステントを交換したり抜去する手術を行う入院でした。
3番目に多かった疾患は、膀胱がんに対して電気メスを用いて手術を行う入院でした。
どの疾患の入院も平均年齢は69歳~71歳でした。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 1 8
大腸癌 14 52 1 8
乳癌 1 8
肺癌 1 8
肝癌 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌と呼ばれる代表的な癌の初発や再発の患者数です。
10件未満の症例は全て「‐」(ハイフン)で表示しています。
ここでいう初発とは、当該腫瘍の診断、診断と初回治療、あるいは初回治療を実施している場合を指し、
がんに対する化学療法を何回かの入院に分けて行ったような場合でも、
新たに転移などがなければ初回の数に含めているので、同じ患者さんが重複して初発に数えられています。
胃癌や大腸癌は例年同様、手術や入院での化学療法を行いました。
成人市中肺炎の重症度別患者数等
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 29 7.48 51.66
中等症 50 14.72 79.04
重症 10 14.50 79.10
超重症
不明
人市中肺炎の重症度についてご説明します。
市中肺炎は、日常生活の中で起こる肺炎の事です。
新型コロナウイルス肺炎はこちらの指標には含まれていません。
肺炎の重症度にはA-DROP分類と呼ばれる分類を用いています。
年齢・脱水・SpO2・意識障害・収縮期血圧の5項目のうち、該当する項目が全てなければ軽症、
2つまで該当する項目があれば中等症、3項目だと重症、4項目以上は超重症と判定します。
当院では例年同様、軽症から中等症の患者さんの入院が多くを占めます。
令和5年度と比較すると中等症での入院が顕著でした。
中等症での入院の平均在院日数は、令和5年度の18.25日より短くなっています。
平均年齢は令和5年度と変化はありませんでした。
軽症での入院も、令和5年度より平均在院日数は短くなっていて、平均年齢は3歳ほど低くなっています。
脳梗塞の患者数等
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 17 68.35 79.41 3.23
その他 14 81.21 77.50 3.23
脳梗塞で入院した患者数などです。脳梗塞を発症してから3日以内に入院した患者数と、それ以外で分けています。
患者数は令和5年度と比較すると3日以内の患者数は2人少なく、その他の患者数は1人増えています。
平均年齢は3日以内が79歳と変わらず、その他は4歳ほど低くなっていました。
発症日から3日以内の症例では点滴治療を行い、退院後の日常生活が送れるようになるまでリハビリを行っています。
その他の症例は、他の病院からリハビリ目的で転院している症例など発症日から4日以上経っている症例で、
点滴治療が必要な患者さんには点滴を行い、リハビリ治療を行いました。
平均在院日数は3日以内の入院が4日ほど長く、その他の入院は令和5年度より長期で入院する方が少なったため、
37日ほど短くなっていました。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 19 40.68 60.47 10.53 83.84
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 16 3.38 9.44 0.00 75.19
K6872 内視鏡的乳頭切開術 胆道砕石術を伴うもの 11 2.00 6.27 0.00 76.45
内科の主要手術別の患者数等を表示しています。
最も多かったのは令和5年度同様、内視鏡下で行う胃瘻造設術でした。
この手技は経口摂取が不十分だったり誤嚥して肺炎を繰り返す方に等に対して、必要な栄養を補給するために胃瘻を作成します。
胃瘻を造設した後、10.53%の方が療養の病院などへ転院しています。
平均年齢は83.84歳で、令和5年度の86.18歳より低くなっています。
2番目に多かった手術は、胆管炎や結石で生じた胆汁を胆管から体外や腸内に排出するためのステントを留置する手術です。
3番目に多かった手術は、胆管結石を除去するために内視鏡を使い胆管の出口を広げ結石を除去する手技です。
ステント留置術では平均術後日数9.44日で、内視鏡的乳頭切開術では平均術後日数6.27日でした。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 19 4.16 7.11 0.00 67.00
K6335 ヘルニア手術 鼠経ヘルニア 15 1.13 5.67 0.00 68.13
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術
外科で昨年度最も多かった手術は令和5年度と同じく、腹腔鏡下で行う胆嚢の摘出手術でした。
胆のう炎や胆石症の時に行う手術です。
2番目と3番目に多かった手術は鼠経ヘルニア手術でした。
2番目のヘルニア手術は開腹して行う手術で、3番目の手術は腹腔鏡下で行う手術です。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術 肩、股、膝 59 1.39 36.98 0.00 75.37
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術 十字靭帯 21 1.14 11.62 0.00 27.48
K0461 骨折観血的手術 肩甲骨、上腕、大腿 17 4.29 80.41 11.76 83.94
整形外科で昨年度最も多く行われた手術は、令和5年度と同じく膝関節症で行う膝関節を人工関節に置き換える手術でした。
令和4年度・5年度より患者数は増えています。平均年齢は令和5年度より約3歳上がっていました。
2番目に多かった手術は、損傷した膝の靱帯や半月板を関節鏡を使用して縫合する手術でした。
スポーツをしている若い方に多い手術で、当院でも平均年齢は27.48歳と他の手術よりも若くなっています。
3番目に多かった手術は、上腕骨や大腿骨の骨折に対して行う手術で、当院では17件中15件が大腿骨での手術でした。 高齢の方に多い骨折で、当院での平均年齢も83.94歳でした。
肛門外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7434 痔核手術(脱肛を含む。) 根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴わないもの) 43 0.86 4.09 2.33 61.30
K7435 痔核手術(脱肛を含む。) 根治手術(硬化療法(四段階注射法によるもの)を伴うもの) 15 0.93 2.60 0.00 63.47
K7462 痔瘻根治手術 複雑なもの 12 0.92 4.25 0.00 44.00
肛門科の主要手術別の患者数等です。
最も多かった手術は令和5年度と同様、痔核を切除する手術でした。
手術前日に入院して、平均で4.09日の入院期間を要します。
平均年齢は61.30歳で令和5年度から約4歳上がっています。
2番目に多かった手術も痔核の手術で、この手術は痔核の切除に加え、
ジオン注硬化療法と呼ばれる注射での治療を同時に行う手術です。
3番目に多かった手術は、直腸の下部と肛門の皮膚が瘻管と呼ばれるトンネルで繋がって起きる痔瘻を治療する手術でした。
令和5年度は単純痔瘻と呼ばれる手術の方が多かったのですが、令和6年度は複雑痔瘻と呼ばれる手術の件数が多くなっていました。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 その他のもの 93 0.00 1.00 0.00 77.11
K2686 緑内障手術 水晶体再建術併用ドレーン挿入術
眼科で最も多かった疾患は白内障の手術を片眼のみに行う手術入院でした。
手術当日に入院して、術後平均1日で退院しています。
平均年齢は令和5年度とほぼ同じ77.11歳でした。
令和6年度はその他にも緑内障の手術も行いました。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一
異なる
DIC(播種性血管内凝固)や敗血症・術後の合併症の症例数と発生率です。
10件未満の項目は全て「‐」(ハイフン)で表示しています。
令和6年度はDPC180010の敗血症、180040手術・処置等の合併症の症例数がありました。
どれも治療後に起こる重篤な疾患で、治療を行う上で起こり得る避けられないものではありますが、当院ではこれからも合併症がなるべく起きる事がないよう、取り組んでまいります。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
217 193 88.94%
この指標は、手術における肺血栓塞栓症を防ぐために予防対策を行った実施率です。
当院での令和6年度の実施率は88.94%でした。
令和5年度の86.00%より予防対策の実施率は上がっています。
今後も肺血栓塞栓症の予防対策を継続して実施していきたいと思います。
血液培養2セット実施率
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
357 99 27.73%
血液培養は1セットのみの場合の疑陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
当院での実施率は27.73%でした。
令和5年度は57.22%から低くなっているので、今後改善できるか各部署で検討していきたいと思います。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
128 68 53.13%
近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。
不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。
抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。
令和6年度の当院での実施率は53.13%でした。
令和5年度は65.77%でしたので、培養実施率も今後改善できるか検討していきたいと思います。
転倒・転落発生率
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した
転倒・転落件数(分子)
転倒・転落発生率
36016 95 2.64%
入院中に発生した転倒や転落の発生率を表した指標です。
当院の令和6年度の転倒・転落発生率は2.64%でした。
今後も継続して転棟・転落防止に努めてまいります。
転倒転落によるインシデント影響ど分類レベル3b以上の発生率
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
 退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
36016 5 0.14%
転倒・転落の中でも、骨折などで治療が必要になった発生件数の割合です。
令和6年度は0.14%でした。
転倒・転落を防ぐため様々な対策を講じておりますが、今後も継続して転倒・転落防止に努めてまいります。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
349 339 97.13
令和6年度、全身麻酔の手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率は97.13%でした。
開腹を行う手術などには手術前に早期に抗菌薬を点滴などで投与することで、
手術後の感染を抑えることが期待されています。
この結果を踏まえ、今後も投与率を維持・向上できるように努めてまいりたいと思います。
(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
33865 29 0.09%
入院中に発生した褥瘡(いわゆる床ずれ)が起きた中でも、真皮までの損傷が発生した割合です。
令和6年度は0.09%でした。
褥瘡は患者様のQOLの低下をきたすとともに、感染を引き起こすなど治癒が長期に及ぶことによって、
結果的に在院日数の長期化にもつながります。
褥瘡の発生をできるだけ予防するため、当院では入院時に発生リスクを評価し、必要な対策・検討を行っています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
65歳以上の退院患者数(分母) 分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
1530 775 50.62%
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合です。
当院の令和6年度の割合は50.72%でした。
早期に低栄養リスクを評価し適切な介入をすることで、在院日数の短縮や予後改善につながると言われています。
身体的拘束の実施率
退院患者の在院日数の総和(分母) 分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
36016 3530 9.80%
入院中における身体的拘束の実施率です。
当院の令和6年度の実施率は9.80%でした。
身体的拘束とは、抑制帯等、患者の身体又は衣服に触れる何らかの用具を使用して、
一時的に当該患者の身体を拘束し、その運動を抑制する行動の制限する行為をさします。
立つのが危険であったり、身体を傷つける行為を防ぐためのやむを得ない行為ではありますが、
なるべる身体的拘束を最小化できるよう、定期的にカンファレンスを行い解除できるかどうかの検討を行っております。
更新履歴
2025/9/27
令和6年度の病院情報の公表を公開しました。
年齢階級別退院患者数
qi01_age_series.tsv
テキスト文書 34 Bytes
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
qi02_clinical_departments_top5.tsv
テキスト文書 2.1 KB
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
qi03_uicc_type.tsv
テキスト文書 142 Bytes
成人市中肺炎の重症度別患者数等
qi04_com_acquired.tsv
テキスト文書 96 Bytes
脳梗塞の患者数等
qi05_ci_icd10.tsv
テキスト文書 57 Bytes
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
qi06_ope_days_top5.tsv
テキスト文書 1.9 KB
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
qi07_dic_rate.tsv
テキスト文書 300 Bytes
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
qi08_embolism_prev_rate.tsv
テキスト文書 14 Bytes
血液培養2セット実施率
qi09_blood_cul_rate.tsv
テキスト文書 13 Bytes
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
qi10_bacteria_cul_rate.tsv
テキスト文書 13 Bytes
転倒・転落発生率
qi11_fall_incidence_rate.tsv
テキスト文書 14 Bytes
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
qi12_fall3b_incidence_rate.tsv
テキスト文書 13 Bytes
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
qi13_preop_anti_rate.tsv
テキスト文書 14 Bytes
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
qi14_dec_incidence_rate.tsv
テキスト文書 14 Bytes
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
qi15_nut_asse_rate.tsv
テキスト文書 15 Bytes
身体的拘束の実施率
qi16_physical_restraint_rate.tsv
テキスト文書 16 Bytes

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