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HOME専門外来 > 手掌多汗症について
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 発汗をその起因により分類すると、暑熱に対する体温調節のための『温熱性発汗(あるいは体温性発汗)』、精神的興奮(緊張)によっておこる『精神性発汗』、食事の際の顔面にかく『味覚性発汗』の3種類に分類されます。
  基礎疾患が特に無く、季節(気温・湿度)とは無関係で、かつ発汗部位が手掌(てのひら)・足蹠(足の裏)・えきか(わきのした)に限局している精神性の発汗で、通常幼少時から発症し、思春期に増悪して以後年齢とともに症状は軽くなる(汗をかかなくなる)傾向にあるといわれますが、中年以降でも症状が続く人はいるようです。原因として遺伝的素因や自律神経調節障害がいわれていますが、いまだ明らかにされていません。
   
 
     これまで治療法としては心理療法・内服療法(抗コリン剤など)・外用療法(制汗剤など)が試みられてきたようですが、効果が不十分であったり、薬剤の副作用の問題があるようです。

  近年、確実で半永久的な治療法として『胸腔鏡下胸部交感神経焼灼術』が最も簡便で安全と思われます。これは胸腔鏡というカメラを用いて胸の中にある交感神経(発汗量に直接関与する)を観察し、十分確認したうえで電気メスで焼くというもので、全身麻酔による外科的治療法です。ほとんどの場合手術時間は麻酔時間も含めて約40分、入院期間は1泊2日です。手術直後から効果発現が得られ、手のひら・わきの発汗量はぐっと減るか、あるいは全く汗をかかなくなります。また、随伴効果として30%前後に足の裏の発汗量も減ります。

  本症に対する治療法として、昨今『内視鏡下交感神経切離術』が最も簡便で有効である(手術時間30分、入院期間 1日)。手術直後から手汗の量はぐっと減り、併せて顔面や腋の汗が減る人もいる(約3割)。唯一問題なのは手汗が減った分、背中・腰・太股の汗が増えるという『代償性発汗』がほとんどの場合にみられることである(約8割)。この発汗量の程度・心理的影響もまた個人差があり、気にならない人から新たな悩みとなる人まで、また様々である。
   
 
     当院外科では,平成4年4月から平成9年4月までに129例の内視鏡下交感神経切離術を行った。手術後ほとんどの人が手汗が減り満足しているが、中には先に述べた代償性発汗で困っているとの不満も出始めたため、反省もこめてアンケートにて追跡調査を行った(平成4年4月〜平成8年6月までの 119例中返答83例)。

 手汗を全くかかなくなった人が46%、発汗量が減った人が54%。手術後の満足度に関する質問には、この治療によって「非常に満足している」は18%、「まあまあ満足」が59%、「どちらともいえない」が17%、「後悔している」が 6%であった。後悔している理由のほとんどが代償性発汗によるものであったが、逆に顔面の発汗まで止まってしまい、新たな悩みとなっている人もいた。

 全体的な印象としては、術前の発汗量が顕著で特に仕事の際困っていた人ほど術後の代償性発汗は無視できるくらいに満足度は高く、術前発汗量がさほど多くなかった(客観的にみればたいしたことない?)人ほど代償性発汗にしても敏感で、満足度が低い印象を受けた。
   
 
     手術後必ず出てくると思った方が良いでしょう。出てくることが手術がうまくいったという証拠でもあります。これが気になるか否かは個人差が大きいようです。
 ただ、手のひら・足の裏のような 精神性発汗 ではないので、涼しい場所(クーラーの効いた?)にいれば出ません。それと、汗をかくことは体温調節のために人体にとって不可欠ですので、この 代償性発汗をも止めようとは考えない方が良いと思います 。 (体から汗をかく場所がなくなってしまいます)

※手術を受けたことを後悔するほど代償性発汗で悩んでいる方へ
それでも、代償性発汗がかなりひどい場合は、止めるのではなく 減らそうと試みるのは良いでしょう。それには、塩化アルミニウム含液クリームの外用(多汗部に直接塗布)が、有効なことがあります。個人差があります。


 下記、最近商品化されたようです。(医薬部外品)
*テノール液(佐藤製薬、30ml、850円)
*オドレミン(日邦薬品) 
   
 
    ・平成27年2月実施
   
 


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